税関での不正薬物摘発過去最高、日本は密輸天国?

2016年2月19日、財務省はHPにて、全国の税関が空港や港湾などにおける不正薬物の密輸入の取り締まり実績を発表しました。これを見ると、平成27年は摘発件数が過去最高の1896件(押収量は、約519㎏)となっており、まさに日本が密輸入天国かのような状況になってきています。昨今の新聞報道によれば、芸能人、スポーツ選手、議員などが覚せい剤所持容疑で逮捕される事案が発生するなど深刻な事態となっています。

摘発件数の内訳を見ると、いわゆる危険ドラッグが全体の約80%の1462件(約37㎏)でトップ。覚せい剤が83件(約422㎏)、大麻122件(約34㎏)、麻薬(ヘロインやコカインなど)213件(約23㎏)となっています。

これら不正薬物は、関税法上、輸出入禁止貨物になり、罰則も厳しいものになります。

なお、参考までに関連する財務省のHPは以下の通りです。

http://www.mof.go.jp/customs_tariff/trade/safe_society/mitsuyu/cy2015/index.htm